株式会社ヨシダコーポレーション
──事業内容・強みについて
当社は印刷業と印刷機材の販売をメインの事業としています。創業当時は写真製版や活字の鋳造・販売からスタートしましたが、1961年より印刷機械類の販売を開始し時代のニーズに合わせて「印刷」に関わる様々な商品・サービスを展開してきました。現在は県内3拠点(郡山、いわき、会津)、県外3拠点(東京、山形、宇都宮)の計6拠点を展開しています。
一番の強みは自社工場・設備を持っているため、殆どのご依頼を自社で完結できることです。1個からの小ロットにも対応できますし、紙以外の布・Tシャツ・ペン・マグカップなどのノベルティ制作にも対応可能です。
最近は全国からネット注文できる安価な印刷サービスも増えていますが、需要の多いA4チラシなどは安価でも、小ロット品やポスター等の大判印刷は当社の方が安価になるケースも多いですね。
また、会社の記念誌制作など企画力・対応力が必要な案件も当社営業が直接打合せに伺いますので、顔を合わせて進められるのが地元企業の強みでしょうか。実際の事例では地元企業の周年記念誌の制作にあたって、創業当時からの古い写真の収集からお手伝いしたこともあります。ネガフィルムしか残っていないような場合でも当社では対応可能です。
イレギュラーな例では当日注文・当日納品といった超短納期にも対応したケースはあります。これも自社設備とオペレーターを持っているからこそできる事ですが、本当に困ったときには駆け込み寺としてご相談いただきたいですね。(もちろん品質やデータチェックを考えると余裕を持ってご依頼いただいた方が安心です)
──連携事例について
地元バスケットボールチーム「福島ファイヤーボンズ」の練習着を制作させていただくなど当社の技術を生かした連携事例はいくつかありますが、元々印刷業界は横のつながりが強く、特に加工工程においては分業が一般的です。
例えば製本加工の場合、当社でもある程度の設備はありますが部数が大量にある場合や特殊な製本が必要なケースでは製本加工を専門に行っている会社へ依頼することもあります。印刷に関する加工技術は多岐にわたっていてそれぞれに高価な専用機械が必要です。それらの専門機械を各社で導入しても稼働率の点で効率が悪いため、各社が得意な加工工程を分業して仕事を回す文化が印刷業界では普及したのではないでしょうか。
──連携の契機について
私自身が地元商工会議所の青年部、青年会議所、同友会などに参加していて、その繋がりからお仕事を頂く事も多いのですが、シンプルな印刷物の発注だけでなく会社のブランディングや経営理念の社内への浸透についてご相談頂く事もあります。
そういったご相談に対しては、クレド(経営理念を全従業員が体現するための行動指針)のデザインや印刷、営業車の室内に掲示するシールを製作するなど、お客様の「やりたいこと」を当社の商品・サービスでどのように実現できるのかをお客様と納得するまで話し合います。
──連携により得られたメリットについて
地元企業との連携・お仕事を通して、交流が深められたことが最大のメリットでしょうか。
元々自分自身の郷土愛が深いので、地元企業のお役に立てることが結果的にわずかでも地元に貢献できたと感じられます。郡山はとても住みやすくいい街だと思いますし、今後もこの地域が存続・発展できるよう経営者として様々な方々と交流し地域貢献していきたいと思います。