株式会社プレイノベーション

「世の中の問題解決を加速する」をミッションとし、郡山市を拠点に活動する株式会社プレイノベーション。クライアントの既存事業をより良くするためのコンサルティングに、ソフトウェア開発やデータ分析などをかけ合わせた「デザインエンジニアリング」、そして新たな事業を創出する新規事業の立ち上げを軸に活動する企業です。2013年に代表取締役の菅家元志さんが創業し、2025年現在で13期目を迎えました。そんな問題解決のプロフェッショナル集団が手がけた連携事例は、「食育モンスター」という名のカードゲーム型無料教材。今回は、このユニークな取り組みについて代表取締役の菅家元志さんにお話を伺いました。

――貴社の主な事業について、お教えください。

お客様の既存事業をより良くするお手伝いとして、既存事業のDXコンサルティング、データ分析、AIやIoTの開発などを行っています。
コンサルティングだけだと何かを提案して終わりですし、エンジニアリングだけだと何かを開発して終わりになってしまうのですが、どちらの領域も一気通貫で携わることにより、真の意味でお客様の問題解決をサポートしています。

もう一つの事業が、新規事業の立ち上げです。
13期目にして、約70件ほどの事業を新規で立ち上げてきました。
今回お話する連携事業「食育モンスター」もその一環で立ち上げたプロジェクトですね。

また、社会教育の一環として「探究型問題解決」を実践するプログラムも展開しています。
東日本大震災や原子力発電所の事故などがあった福島県を探究先進地域として捉え、問題を発見し、解決する力を養うプログラムを実践。福島県内の経営者や起業家、社員の方々と様々な取り組みにチャレンジしています。

――連携事業「食育モンスター」の概要、事業を始めた経緯をお教えください。

「食育モンスター」は、子どもたちを対象とした、食を楽しく学べるカードゲームです。
2017年に開発し、これまで小売店のイベントや小学校の授業にご活用いただいています。

開発のきっかけは、イオンタウン須賀川様からのプロモーション施策に関するご相談でした。そのプロモーション施策を行う時期は6月。6月は国の食育月間だったので、この機会に食を絡めた何かができればと考え、食育の周知を目的とした食育キャンペーンを行うことに。
子どもがターゲットかつ私自身がカードゲームのファンだったこともあり、題材をカードゲームとし、構想を開始。プロジェクトメンバーは、私の他、医師や管理栄養士、農家やデザイナーの方々でした。ゲームの基本ルールは私と当時のインターン生で考案。監修いただく医師や管理栄養士にチェックをいただく形で完成させました。ここまで約3ヶ月ほどを要しましたね。

2017年6月のイベント当日に会場までお越しいただいた方には、限定カードの「きゅうりドラゴン」というスペシャルレアカードをプレゼントします、という形でプロモーションを行いました。このイベントではカードの配布やカードバトルの他、栄養の大切さを親子で学べたり、イオンタウンの中をスタンプラリーで巡ったりできるような施策を行いましたね。

教育委員会経由で須賀川市内の小中学校にこの食育イベントを周知していただいたこともあって、このイベントにはたくさんの方にご来場いただけました。

――「食育モンスター」のこれまでの歩みについて

イオンタウン須賀川様でのイベント(カードゲーム)の成功を受け、ヨーク開成山スタジアムでのイベントや「こおりやま産業博」へ食育モンスターを出展。他にもスーパーのヨークベニマル様や福島中央テレビ様の「中テレ祭り」で食育モンスターを絡めた食育イベントを行い、認知を拡大していきました。

活動を続けるうちに、メディアやプロジェクトメンバーの菊地南央先生による著作(『学級経営が主役のカリキュラム・マネジメント―キャリア意識を育むコラボレーション授業の実践』)を通じて知名度が上がり、2019年には食育モンスターを郡山市内の子どもへ配布することを目的としたクラウドファンディングを成功させています。

他にも、大分県で開催された日本学校保健学会では、中学校の先生に「食育モンスターと教材の有用性に関する研究」を発表いただき、全国へその名を伝えられればと活動を続けています。

ビジネスとしてはそれほど売上が上がるものではないのですが、様々な業種の方との連携を通じて、子どもの笑顔が生まれることへの意義を感じますね。

――「食育モンスター」の展望は?

展望としては、当社の新卒採用活動の一環として、食育モンスターを活用したインターンをやってみたいですね。イベントの企画・運営で食育モンスターという題材を活用し、プロジェクトマネジメントを学んでいただきたいです。
人を幸せにできるようなコンテンツとして、食育モンスターを活用して色々な方と絡めたらいいなと考えています。

広告代理店からクライアントへの提案で食育モンスターを使いたいというお声もいただきます。大変ありがたいことですので、もしルール理解や食育モンスターへの愛が深い方であれば、ぜひご活用いただきたいです。
また、小中学校の先生からもお問い合わせをいただくことがあるので、そういったお問い合わせがあった際、すぐに紙のカードセットをお送りできるようにもしたいですね。PDFを印刷して切り貼りでカードを作ることも出来るのですが、やはり本物のカードだと臨場感も違いますので。

食の大切さを伝えるということを軸に展開しているカードゲームですので、福島県内だけでなく全国に食育モンスターの知名度を広げて様々な場所で食育にご活用いただけるような媒体になって欲しいですね。

株式会社プレイノベーション
住所 〒963-8871 福島県郡山市本町1-14-19 2階
掲載ページ https://plainnovation.com/
https://plainnovation.com/
shokuiku_monster/